良平が無我夢中で走って帰る時のスピード感が良かった。印象深かったのは村に着いてから聴衆に声をかけられても無我夢中で走り続けたという描写。この描写が良平の必死さをよく表し、物語全体の緊張感を高めていると感じた。良平が意外と呆気なく村に帰ったことから、それほど遠くまで行っていなかったと予想され、自分の知っている事から少しでも外れた時の幼少期の不安を描いているのではないかと思った。さらに一般化して、未知の事柄に挑戦する難しさや不安を描いていると読むこともできると思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2018年3月24日
- 読了日 : 2018年3月24日
- 本棚登録日 : 2018年3月24日
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