日本の文脈

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本棚登録 : 669
レビュー : 82
takeshishimizuさん 中沢新一   未設定

文庫になってから読めばよいかとも思ったけれど、3.11以降の生の話もあるので、早めに読んだ方がいいかと思って、買って読んだ。2人の書いたものはいくつも読んできているので、どこかで聞いたことのあるような話が再確認できた。医療・教育をビジネスとしてはいけないということ。贈与する・されるものであって、お金で医療・教育サービスを買うという発想はいけない。もともと医者と患者、先生と生徒は対等ではない。こういうところにはビジネスは成り立たない。最近、奥歯が痛くて何回も歯医者に通っているが、いっこうに治らない。治療代を返してほしいと思うほど。そこで、すぐに気付いた。自分がしているのも(その歯医者と)同じこと。これだけお金をつぎ込んだのに不合格になった。金返せ!と言われても仕方ない。そうはならないところにあぐらをかいてビジネスをしてしまっている。そんなふうに思ったことはないけれど、そうとられても仕方ないのかもしれない。ここはもう少し考える必要がある。しかし、著者はいずれも長年私立大に勤務してこられた。その点はどうなんだろう。本書を読んで何よりおもしろかったのは、2人が同じ時期に東大で学生だった、けれど、そのときには出会っておらず、中沢新一が若手でデビューしたとき、同年代の内田樹は応援したり、羨望したり、やきもきしたりしていたということ。そして、中年になってからであって意気投合しているのだそうです。読みかけになっているレヴィ=ストロース「悲しき熱帯」は読まないといけないと思った。

レビュー投稿日
2014年10月29日
本棚登録日
2014年10月29日
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