なにもかも小林秀雄に教わった (文春新書 658)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年10月20日発売)
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本棚登録 : 205
感想 : 22

著者自身が「おわりに」で書いているけれど、本書は小林秀雄について書かれた本ではない。木田先生の若いころからの読書遍歴が語られている。それはそれでおもしろい。でも、小林秀雄に興味があって読み始めたからちょっと物足りない。小林秀雄とは何者なのか。残念ながら1冊も小林の本を読んだことがない。読んでみたい、読んでおかないといけない、などと思いつつ、ちょっとこわくて手が出ない。茂木健一郎さんなんかが小林の講演会CDを聞いているなどという話を読むと、一度聞いてみないと、と思ったりもする。でも、それもまだ。さて、ドストエフスキーについても気になっていたので、その点については参考になった。こちらを先に読もうと思う。自分はどちらかというとトルストイ派なのかもしれないけど。ハイデガーについてのくだりは、やはり(前にも木田先生の本を読んで途中で挫折している)読み通せなかった。ただ、ナチスに加担していたとか、性格が悪かったとかいう話しはちょっとおもしろかった。いずれにせよ、自伝は楽しい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 伝記
感想投稿日 : 2015年3月23日
本棚登録日 : 2015年3月23日

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