ヒトの心はどう進化したのか: 狩猟採集生活が生んだもの (ちくま新書)

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レビュー : 16
著者 :
takeshishimizuさん 心理学・精神医学   未設定

ラスコーの洞窟などに書かれた壁画は、社会の教科書で見る限りは、小さな落書きかと思っていたが、実際にはヒトの身長の何倍かの高さに描かれた大きなものだった。いったい、誰が、何の目的で、どうやってそんなものを描いたのか。男女の差は、我々の祖先が狩猟採集生活を送っていた数万年から数百万年の間に培われたものだった。いくらこれだけ環境が大きく変化している時代と言えども、ヒトの運動能力、つまり脳のしくみはそれほど一気に変化するものでもないのだろう。ヒトをヒトたらしめているもの、それがいわゆる「心の理論」というものだろう。相手の気持ちや、相手のおかれた立場を理解できる能力。それは、4、5歳ころから身につくものという。それ以前は、まだヒトとは呼べないのかもしれない。「心の理論」があるからこそ、ヒトは文学を楽しむこともできる。登場人物に感情移入ができる。演劇や映画も同じことだろう。この当り前と思っていることが、他の動物にはできない。人間独自の能力なのである。こうしたことをきちんと理解していくことで、ヒトはいかにヒトになったかが分かってくるのだろう。

レビュー投稿日
2014年10月1日
本棚登録日
2014年10月1日
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