何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)

制作 : 桐光学園  ちくまプリマー新書編集部 
  • 筑摩書房 (2015年1月8日発売)
3.77
  • (41)
  • (71)
  • (55)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 1145
感想 : 89

中学生から高校生向けに書かれてはいるが、私にとっても、非常に有意義な内容であった。外山滋比古さんは相当現在の状況に憤りを感じていらっしゃるようだ。私にも、こんな仕事をしていながら、最近の中高生は勉強させられ過ぎ(自分で好んで勉強するのは問題ないけれど)という思いがあった。だから、この気持ちはよく分かる。勉強の仕方という意味では、脳科学の見地に立って論じられている茂木健一郎さんの話が一番わかりやすいし、実践もしやすい。世の中の分析としてはもっとも納得がいき、子どもたちにも伝えていきたいと思ったのは鷲田清一さんの話だった。日本的な生物学的な話を本川達雄さんがしている。伊勢神宮の意味するところは何か。ちょっと不満は、今福龍太さんが紹介していた本がおもしろそうで、購入しようと思って大きな書店にも行ったのに、どれもこれも品切れ。そこは編集者に何とかしておいてほしかった。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 人生論・勉強法
感想投稿日 : 2015年1月18日
本棚登録日 : 2015年1月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする