日本の国防――米軍化する自衛隊・迷走する政治 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2012年1月18日発売)
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感想 : 11
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冷戦の落とし子としての自衛隊の生い立ち、米軍を補完するものとしての自衛隊、日米安保が出来たての頃からどう変わって来たのか、三自衛隊の違い、防衛省の中の構成、2009年まであった参事官制度、票田としての自衛隊、PKOで自衛隊が出されるようになった背景、武器使用と武力行使とか非戦闘地域とかいった言葉の定義、同盟の証としてのミサイル防衛、普天間問題において解決の「惑星直列」ともいうような好機を自ら叩き潰した鳩山政権、とキーワードを抜き出すとこんな感じですか。日本の内政、外交が国防を巡ってどう動いて来たかを追いかけてます。
自衛隊が冷戦期は米軍の補完だったこと、そしてミサイル防衛とかの分野でどんどん組み込まれてるって論旨には確かになと思うのと同時に一国で一国を守るのが困難な現代においてはしょうがないとも思う。ただ米国の意向でしか動けなくなるとしたらそりゃマズいが。
改めて自衛隊≒防衛省の生い立ちを知って勉強になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 軍事
感想投稿日 : 2012年10月30日
読了日 : 2012年10月30日
本棚登録日 : 2012年10月30日

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