十五才 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2000年10月1日発売)
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本棚登録 : 64
感想 : 8
5

古本屋で目に止まり購入して、すぐに読み終えた。この映画は好きで、何度も観た。これを観て、当時は自分も旅に行きたくなった。15歳って頭でっかちに、いろいろ考えて、小さなことで悩んでたりして中途半端な時期。この頃、私も学校が好きでなかった。中学生に戻りたいかと言われると、戻りたくはない。
一番好きなのは、すみれとの場面。すみれの息子である登が、重そうな体を揺さぶって必死な形相で走ってくる場面は、再度読んでも感動する。どうでもいいが、すみれの娘である薫みたいな女の子タイプだと読んで気づいた。さわやかな風のような。
作品中で、主人公が「一人前ってどういうことですか?」と問う場面がある。それに対して、「自分の頭と心を持っていて、自分の頭で考えたことを自分の言葉で表現できるようになる」と答えている。これって今の自分に出来ているかな。未だにアイデンティティ確立しきってないじゃないかな。あるがままの自分を認め、あるがままの自分を認めてくれる存在が必要なんだと感じた。人は一人では生きていけないんだ。それは私も北海道の旅で感じた。

草原のど真ん中の道を、あてもなく浪人が歩いている。ほとんどのやつが馬に乗っても、浪人は歩いて草原をつっきる。早く着くことが目的じゃないんだ。雲より遅くてじゅうぶんさ。この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ。葉葉っぱに残る朝霧、流れる雲、小鳥の小さなつぶやきを聞き逃したくない。だから浪人は立ち止まる。そしてまた歩き始める

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年9月11日
読了日 : 2013年9月10日
本棚登録日 : 2013年9月10日

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