The New York Trilogy: City of Glass, Ghosts, The Locked Room

  • Faber And Faber Ltd. (2011年5月1日発売)
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感想 : 4
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ガラスの街だけ。

初めて洋書を読み通した。訳とは違い、歪曲なくストレートに入ってくるので、原文ではこういう表現だったんだと初めて分かるところが多い。また、英語圏特有の概念は和訳した時点で抜け落ちるので、そういうところも感じ取れる。

話自体は和訳で2回読んだもの。洋書入門としては文章も優しそうだし、原文で読めば面白いかと思ったが、やはりオースターは合わないことを再認識。

彼は良いシナリオライターではある(事実smokeとかの映画は面白い)けれど、個々の断片は面白くない。恣意的な細かいシーンや世間に到底同意を求められないことをあたかも万人に理解できるかのような姿勢(例えばドン・キホーテとかってほとんどの現代人は読んだことないと思うけど、いかにも誰もが読んでるかのように登場人物がそれについて語り合ってるし、世間一般からしたらただのインドア人の個人的などうでもよい思索が多い)みたいなものは相変わらずつまらない。

シナリオとしてはミステリーだが何も解決されないし、当時としてはオシャレで新しいミステリーと言えたと思う。あと、ニューヨーカーだけどヤンキースじゃなくてメッツを応援しているのが良い味をつけていると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年11月30日
読了日 : 2014年11月30日
本棚登録日 : 2014年11月30日

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