校閲ガール (角川文庫)

3.50
  • (4)
  • (9)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 90
レビュー : 13
著者 :
takumirexさん ビジネス系   読み終わった 

日テレ水10・石原さとみ主演のドラマ「地味にスゴイ!校閲
ガール・河野悦子」がすばらしく面白い。ソレきっかけで原作
があることを知り、オンエア前半なのにもかかわらず手を出す。
果たして吉と出るか凶と出るか(^^;)。

宮木あや子作品はもちろん初めて。わりと出版関係と近いとこ
ろで仕事してたにもかかわらず、「校閲」という仕事の存在を
ドラマで初めて知ったに近い僕としては、読む前から興味津々
で、テンションはかなり高かった気がする。こういう場合、
「期待し過ぎた」という状態で読了する場合が多いのだが、
コレはちょっと違った。

主人公であり、語り部でもある河野悦子のセリフ回しが完全に
ツボ。明日使ってみたい系のシニカルな皮肉が山のように溢れ、
どこを読んでもニヤニヤ出来るのがポイント。

そしてネタが「校閲」であるが故に、小説内小説という形で
いろんな分野の作品の一篇が出てくるのだが、どれもこれもが
それぞれのジャンルのステレオタイプで、いくつかはその先が
気になるくらい充実した内容。明らかに種類の違う文章を書き
分け、一冊に同居させ、さらにそこに意味づけをしているのだ
から、「良く出来たコメディ」の域を完全に超えた、凄い作品
だと思う。

原作とドラマ、登場人物とタイトルが同じだけで基本別物と考
えた方がいい。そして驚くことに、今を以て「どちらもすばら
しい!」と感じている次第。原作を読んで来週以降のドラマの
展開が楽しみになったのは初めてかも。大吉だな、今回は。

もう一つ、巻末の角田光代による解説は必読。イヤミスの大家
は、こういう作品も好きなんだ・・・。ちょっと意外だったかも。

レビュー投稿日
2016年10月26日
読了日
2016年10月25日
本棚登録日
2016年10月26日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『校閲ガール (角川文庫)』のレビューをもっとみる

『校閲ガール (角川文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする