探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2017年5月18日発売)
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本棚登録 : 111
感想 : 10
3

読むべき本がなくなるエアポケット状態。ここは軽い
ミステリーを読もう、ということでKindleストアのリコメ
ンドをチェック。タイトルだけを確認してあ、コレ読もう!
ということで購入した作品。しかし・・・。

実は完璧な勘違い(^^;)。東川篤哉の新作だと信じて疑わな
かったんだよね、タイトルの雰囲気から(^^;)。つまり、
抱腹絶倒系のユーモアミステリーが読める、とばっかり思
っていたのだけど、作家から内容から全然違っちゃった、
ということ。ソレに買ってから気付いたのだから、読む前
にまず乾いた苦笑いが出た(^^;)。う〜ん・・・。

それでもまぁ、せっかく手に入れたのだから読んでみた。
井上真偽という作家はもちろん初めて。狙いとしては作り
込まれたミステリーの中にちょっとした笑いを散りばめる、
という感じ。実際、ミステリーの組み方は綾辻行人ばりの
本格派で、トリックもかなり優秀だと思う。著者プロフィ
ールによるとなんと東大卒。なるほどなぁ、と思った。

しかし、問題点もいくつか。
まずはキャラクターの初期設定が荒唐無稽過ぎて、リアリ
ティの類が一切感じられない。さすがに総額で兆を超える
遺産を相続した女子高生が身内から命を狙われる、とか言
われても全くピンと来ないし(^^;)。そして、キャラクター
の氏名とか、ややバタバタする物語とか、そういうところ
に・・・あの・・・なんというか、ラノベ臭(^^;)を感じてしまう。
苦手っちゃあ苦手なんだよなぁ、こういうの。

ただ、上巻だけ読んで終了、というワケにはいかない作品
であることも確か。
総合的な評価は下巻読んでからだな、うん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2017年8月26日
読了日 : 2017年8月22日
本棚登録日 : 2017年8月26日

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