エマニュエル・ドット氏へインタビュー、トランプ氏の共和党候補氏名受諾演説をオープニングアクトに起用するも大半は佐藤優氏のテキストで埋まった一冊。ドット氏が新自由主義によって自由貿易を世界に押し付けてきた国が自国の労働者を保護するようになる大きな転換と評価しているのに対して、佐藤氏が戦後の歴代大統領が血肉化していた神学者ニーパーよる民主主義を海外へ浸透させるという思想を捨てさりモンロー主義に戻ろうとしていると説き、更にはマッカーシズムの体現者評している。エマニュエル・ドット氏が米国の労働者の立場を表現(他の書籍などで既知)しているのに対して、佐藤氏はインテリ層の代弁をしているようです。ここから議論に発展すれば面白いところですが、併載されて終わりではなんとも尻きれトンボな読後感です。
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- 感想投稿日 : 2017年2月11日
- 読了日 : 2017年2月11日
- 本棚登録日 : 2017年2月11日
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