本を守ろうとする猫の話

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本棚登録 : 1399
レビュー : 188
著者 :
tamazusa_doさん  未設定  読み終わった 

もしかしたら、じいちゃんによる『二代目認定試験』だったんじゃないかと疑っている。
そして、本を読み終わって閉じた後の、この物語の明日からをとても楽しく想像してしまう。
高校生にして、古書店の店主・夏木林太郎。
とっても素敵じゃありませんか!?
ビジュアルが、さえない眼鏡というのがまたそれらしくて良い。

早朝、朝ごはんを済ませると店の格子戸を開けて店内に風を通し、入り口の掃き掃除と、書棚のはたき掛け…
それが済むとお茶を淹れ、しばらく読書をする。
時間が来れば登校し、始業ベルの少し前に、吹奏楽部の朝練を終えた柚木沙夜が教室に入ってきて、林太郎の姿を見つける。
「よろしい、今日もちゃんと登校したわね」と、声には出さず頷くのだ。
本を巡る状況は、相変わらず厳しいけれど、本に囲まれてそんな毎日を過ごすのはうらやましいなあ、と思う。

しゃべるトラ猫に頼まれて、本を救うために迷宮の中に赴く林太郎。
そこに描かれているのは、現在、本や出版業界が直面している危機であり、本の読まれ方に対する痛烈な皮肉であったり。
自分も少し反省をしたり、日ごろの思いを代弁してくれて溜飲を下げたりしたのであった。

序章 事の始まり
第一章 第一の迷宮「閉じ込める者」
第二章 第二の迷宮「切りきざむ者」
第三章 第三の迷宮「売りさばく者」
第四章 最後の迷宮
終章 事の終わり

レビュー投稿日
2017年11月1日
読了日
2017年11月1日
本棚登録日
2017年11月1日
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