秋の花 (創元推理文庫)

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本棚登録 : 1999
レビュー : 209
著者 :
tamazusa_doさん  未設定  読み終わった 

『私と円紫さんシリーズ』長編。
せつない物語である。
やはり、円紫さんの演目と絡んで語られる。
“お神酒徳利”の片方が欠ける不自然さ。
しかし、学生という、文化祭前夜という特別な舞台、限られた時間の持つ輝きのようなものも感じられる作品。
人が亡くなって、そんな事を言うのも不謹慎ではあるけれど、取り戻せない特別な時間を切り取った話に思えるのだ。
「私」にとっても、長じて後にそう思われるのではないか。
『野菊の墓』の、残された政夫の感慨とはそういうことだろう。
それを、21歳の若さで理解できてしまう江美ちゃんは、やはり、一歩先を行くオトナだなあと思う。

レビュー投稿日
2015年8月21日
読了日
2015年8月21日
本棚登録日
2015年8月21日
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