ロバに耳打ち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年1月16日発売)
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本棚登録 : 61
感想 : 9
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らもさんはある時期までは読破してるくらい好きな作家さんですが、
ここ数年読んでなくて久々に「新しいエッセイだな」と思って手に取りました。
他に読んでる本もありながら、この本もパラパラ読んだりしてたんだけど、
ある時ふと「オレこの本全然読み進んでないな」ということに気付いて、
「なんでなんだろう」と思い、結構考えて「あんまり面白くないんだ」
っていうことに気付いて驚きました。
僕の中では「中島らも=めちゃめちゃ面白い」であって、
面白いの権化、元祖すべらない話、という感じだから、
面白くないなんて発想が湧かなかったわけです。
中島らもの過去のエッセイをまだ全部読んでない人は、まずそちらを読んで欲しい。全部。
でも、読み進めているうちに、象につくノミに刺されて入院した話などの最新ネタは、
みずみずしさが戻っていて面白かったし、
らもさんの新しいエッセイの雰囲気にも慣れて来て楽しめるようになりました。
昔の力ずくで笑いを取る感じではなく、縁側でおじいちゃんがのんびり喋ってるような感じがしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2013年7月1日
読了日 : 2013年6月19日
本棚登録日 : 2013年6月19日

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