岩波文庫では読んだことがあるから、再読になるのかな。感覚的にもっと荒唐無稽な話だったような気がしていたのだけど、普通に荒唐無稽な話だった。普通にというのも妙な言い方だけど。
妖怪(とは言わないのかな?)や幽霊が出てくる話が味があってそれぞれ面白い。ただ怖かったり気味が悪かったり人にとって良くないものだったりするわけではなくて、情のあることもしてくれたり、利益をもたらしてくれたり、なかには恋愛して結婚してしまうものまであったりする。怪異がそこに息づいている様子は、日本の古典などとあまり変わらないのかなと思ったりする。
なかでも気に入ったのは、「〈幽〉の巻」の「1 王六郎」。いや、もう、これ、ラブだよね! ラブでいいと思うのですよ!(←恋愛脳)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳小説
- 感想投稿日 : 2021年11月9日
- 読了日 : 2021年11月9日
- 本棚登録日 : 2021年11月9日
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