AIの遺電子 1 (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店 (2016年4月8日発売)
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本棚登録 : 356
感想 : 21

 ヒューマノイドと人間とが共生している世界で、ヒューマノイドの診療をしている医師の話。人間もインプラントしていたりするので、その境界は現在の現実世界以上に曖昧だけど、ヒューマノイドには人間を越えてはならない/人間らしくなくてはならない枠などが設定されており、人間の感覚と人間とは異なる感覚とが分断されたり越境したりしている。何が正しいかは作中ではわかりやすい判断や提示はされず、プロセスを追うエピソードだけが積みあがっていくので、読んでいるあいだじゅうずっと、試されているような印象があり、いろいろと考え続けている。

 面白いことにというか、たぶんそれが自分の癖であり限界なのだろうけど、登場人物が出てくるたびに、それが人間なのかヒューマノイドなのか、どうしても確かめようとしてしまう。わからないままに受けとめて、起きる事象だけを追う読み方もできるのではないかと思うし、作中人物たちはそういうふうに生活しているのではないかとも思うのだけど。実際にヒューマノイドが共生する世界に移行したとしたら、自分はなかなか適応しづらいのではないかと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年1月11日
読了日 : 2022年1月11日
本棚登録日 : 2022年1月11日

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