電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア

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レビュー : 7
tanayukiさん メディア・出版   読み終わった 

『電子書籍と出版』(ポット出版、電子書籍版)読了。5章のうちの3章は過去にウェブで公開された文章(参照→ http://bit.ly/bNkkyn )で私も読んでいましたが、「文化通信」編集長の星野渉さんの「出版業界の現状をどう見るか」ははじめて知る話も多く、勉強になりました。

2010年からアマゾンが日本の出版社に働きかけている電子化への3つの条件「新刊が出たと同時に電子ブックを出せる体制を整える」「校了データを提供できるように整える」「それをいつでも提供できるように権利処理する」。フォーマットの話よりも権利処理関係が意外にややこしそうです。

ほかにも、出版社にとって一番うまみの大きいのは夏目漱石やドストエフスキーなどのパブリックドメインの文庫本で、それが青空文庫などの電子化によって収益を確保できなくなりそうとか。大日本印刷の一連の買収劇の裏事情とか。日販の総量規制の話とか。

「電子出版時代の編集者」「20年後の出版をどう定義するか」「編集者とデザイナーのためのXML勉強会」の各章もすでに読んでいたとはいえ、この時期にまとめて振り返っておくことに意味があると思います。

『電子書籍と出版』の電子書籍版は950円+税。書籍版が1600円+税。電子版はボイジャーが運営する理想書店で購入(単体アプリではなく書店アプリにストックしておく形)。ドットブックをiPhoneで読みました。

縦組み・横組み変換、文字サイズ拡大・縮小、キーワード検索機能はありますが、しおり機能、マーカー機能はなし。また「注」はリンク先に飛ぶ形式になっていますが、この「注」が小さくて、指では押しにくい(認識されにくい)ところが難点かと。

レビュー投稿日
2010年10月14日
読了日
2010年7月20日
本棚登録日
2010年10月14日
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