
(2007/4/19)
これは,おもしろい!
希望格差社会ということばは,家族社会学の研究者である筆者の手によるものですが,
筆者は,,現在存在する格差は,所得の格差による直接的なものというよりかは,未来に対する主観的な希望における格差だと主張する.
豊富な統計資料を基に,かといって,データだけしかみていないわけではなく,現代の社会の持つ定性的な構造変化にも言及しつつ読み解いています.
ちなみに「パラサイト・シングル」って言葉を作ったのもこの著者
実質ゼロ成長に達した先進国はやはり格差を内部に抱えるしかないんでしょうか?
モータリゼーション,ITなどで技術主導な生活変化で居住区の郊外化も進む中,社会のダイナミクスはどのような未来を構成していくのだろうか.
K教授(所属ラボのボス) 曰く
「砂漠化がすすんどる.」
一昨日もテレビ付けてたら,「円安の時代で輸出産業が好調だが,長期的には内需を拡大させる方向にシフトしなければいけない」
ということをNHKの論客が仰っていた.
内需を拡大するというのは消費を増やすということだろうか?
無駄遣いをせずエコで格差も生まれず暮らしが成長方向で安定するような社会ってつくれるんですかね?どうなんですかね?
消費を増やす事が環境の消耗に繋がるのでは困ります.
マクロ経済やその他諸々絡むので,学の足りない私には分かりません.統合的に理解できる日がいつか来ればいいなと思います.
- レビュー投稿日
- 2014年12月31日
- 読了日
- 2007年4月19日
- 本棚登録日
- 2014年12月31日
『希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)』のレビューへのコメント
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