心が折れない働き方 (青春新書インテリジェンス)

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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413043441

感想・レビュー・書評

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  • 町工場の社長が喋ったことをライターが書き起こした本。こういう生き方もある、ということだが、見習おうとは思わない。

  • まず最初に本書のタイトルに触れなければならん。2016年出版の「心が折れる職場」とタイトルはかなり似ていますが、働く人のメンタルのこととか労働問題を扱ったような内容ではまったくありません。何でも本書の元のタイトルは「カネは後からついてくる!」だそうで、その改題・再編集の新書版。どう考えても、元のタイトルが内容には相応しく、「痛くない注射針」の開発で有名な岡野工業(社員5名)の名物社長・岡野雅行さんが、仕事の話を主軸に自分の人生哲学を江戸っ子らしくべらんめぇ口調でガハハと話してくれます。おそらくインタビューをゴーストライターがまとめたものなので読みやすく、酒の席の短めの面白い話がたくさん詰まっています。そりゃあ、この人は心なんか折れないよね、と言うことは分かります。でも、心の折れる人ような人に役立つ情報があるか、と言えば微妙でしょう。本書に書いてあるような思考を身につけたり、見倣うことができれば心は折れにくいとは思う。けど、折れる人はそれができないんだと思う。

  • 面白かった。最近読んできた仕事に関する著書とはまた一味違って楽になった。ありがとう。

  • テルモの痛くない注射針などを作った下町の職人さん。
    下町流?の仕事の仕方、ケンカの仕方。
    読んでて面白い。

  • ”岡野工業”といえば
    痛くない注射針で有名になりました。
    社員6名で年商6億円です。


    本日ご紹介する本は、

    岡野工業の岡野社長の著書。

    ”心が折れない働き方”というよりも
    中小企業がどのように考え
    なにをしていかないといけないかという
    指針を与えてくれる1冊です。

    かなり個性的な文章表現になっていますが
    これも、岡野社長の人柄や考え方が伝わり
    いろいろなヒントを学べます。


    「最新情報」

    最新情報は、大企業の第一線にいる人間が発信源。
    日頃からそのような人と付き合うことが大事です。

    常に最新情報をつかんでいると、最先端の仕事ができるし、
    最新情報が向こうから入ってきます。

    大企業が今後、何を求めているのか、
    それが具体的にどういう技術かがわかれば、
    それが攻めどころになります。


    「失敗を重ねる」

    失敗からヒントを見つけて改善していけば、いつかは完全に近づきます。
    自分で失敗を重ねて、積み上げた技術やノウハウの大きさが
    成功の大きさになります。

    失敗したときには、失敗から学び、
    後に生かすところまでやり遂げましょう。


    「強み」

    ”強み”というのは、
    自分は、苦労なくできるけれども
    他人がマネをしようとすると、できないか
    大変な労力が必要となることです。

    まず、何か1つに絞って徹底的にやる。
    何か1つでも飛び抜けることができれば、
    まずは、それで生きて行くことができる。

    ”強み”がないということは
    生きて行くのが厳しいということです。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    最新情報は、大企業の第一線にいる人間が発信源→日頃から付き合うことが大事
    大企業が求めている、”より上”が具体的にどういう技術かわかれば、これ以上の攻めどころはない
    儲けがなくなる前に見切りをつけて、新しい仕事にとりかかる。これが肝心なんだ
    何度失敗したって、そのたんびに失敗からヒントを見つけていけば、いつかは完全なものができる
    一カ所飛び抜けてりゃ、どんな世の中になったって生きて行けるんだからよ
    人と同じことをして儲けようなんて考えるなよ。何かが儲かると、みんなそこに群がるだろ
    声の小さいのはダメだね。小声でボソボソしゃべって、自分を分かってもらおうなんて甘いんだよ
    エリートは「できるわけがない」とハナから決めつけてそれ以上考えもしないんだ
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1講 目先のカネより「自分の明日を変える情報」を追え!
    第2講 「何倍も返ってくる」カネの使い方を知っておけ!
    第3講 頭のいい人より「おもしろいヤツ」になれ!
    第4講 泣き寝入りするな、やられる前に動け!
    第5講 「馬鹿も詐欺師も使いこなす」ヤツになれ!
    第6講 「人がやらないこと」にチャンスがある!
    第7講 「世渡り力」があれば、自分にしかできない仕事ができる!
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/941e7adb1978e50f.png
     

  • スゴい人が書く本は、だいたい難し過ぎたり つまらなかったりする。
    でもこれは初めて、違った。
    会社員には真似をしにくいエピソードが多いけど、全部納得、ためになる。東京出張の往路で一つ いい勉強になりました。

  • 力強く短くも至言に満ちて。ケンカするならファックスがいいぞ。ケンカするなら負けないようにやれ。金を貯めるな人を貯めろ。恩を受けたら倍返し。舐められるような人になれ、大事じゃないところは舐めさせておけ、大事なところでは舐められるな。他のやつらに四の五のいわせない、これぞ、というものを持て。著者の場合は深絞りだった、と。「あまのじゃくってのは人の「逆」を言ってりゃいいだけだけど、変わり者となるとそうはいかない。人の「先」を行かなきゃいけないんだ。」「特許を個人でとってもロクなことにはならないね。特許は大企業と組んでとるんだ。」パクられたときの対応とPR効果があるから。/ケンカの項なんかは、法令遵守やかましき世には通らないだろうこともあるけど、そこはその精神だけでも汲みたいところ。大の男がきょうび簡単に心が折れたなんて口にだすんじゃないやい、という叱咤を身に染みさせて、本を置く。

  • 「痛くない注射針」を作った世界一の職人・岡野雅行さんの仕事論。単行本「カネは後からついてくる!」を改題・再編集して新書化した一冊。超一流の職人の言動は傍からみるとかなり荒っぽいが、社員わずか5人の町工場が名だたる大企業と同等の立場でやり合うにはこの位でないとダメだったのかと思ったり。その裏には信頼できる人にはきちんと報い、逆に姑息な裏切りをするような人には相応の報復をするという、一本スジの通った仁義がある。カネの使い方といい、この間読んだ川北義則さんの著書とも通じるところがある良書だ。

  • 岡野 雅行 (著)
    平気で「心が折れた」と言える時代、折れないだけで価値が上がる。物理学者が「不可能」と太鼓判を押したハードルをクリアした職人は、くじけそうなとき、どう考えたのか。スキルの壁、人間関係の壁、発想の壁、情報の壁、そして自分のメンタルの壁。それぞれを超えるヒントを、世界一の職人が本音で語る。

  •  岡野さんがたかじんのそこまで言って委員会に出ていて興味を持ったのでので買ってみた。
     なかなかの自慢上手な人です。この人は、自分の仕事に自信があるから少々のことでは心は折れないと思う。自信を持つための努力をして力をつけて、相手をぎゃふんと言わせろということです。

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著者プロフィール

1933年東京都墨田区生まれ。45年、向島更正国民学校卒業。社員5人の町工場・岡野工業株式会社を経営、代表社員を名乗る。「誰にもできない仕事」と「安すぎて人が敬遠する仕事」をモットーとし、針穴の直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」の量産化や、携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池ケースにより、「世界一の職人」「金型の魔術師」として知られる。NASAをはじめ世界的大企業からも注文が押し寄せるなか、これまで家電、パソコン機器、医療機器など多くの金型をつくる。2004年、旭日雙光章を受章、いまもバリバリの現役である。著書に『カネは後からついてくる!』『俺が、つくる!』などがある。

「2014年 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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