虹の西洋美術史

  • 筑摩書房 (2012年12月1日発売)
3.89
  • (2)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 91
感想 : 9
4

虹を切り口とした西洋美術史。
カラー図版が32ページもあり、
白黒ページの図版の理解の助けになっている。

約180ページに15章と、
著者の意図した通り「虹の紙芝居」を聞いているかのような印象。
「人間にとっての虹」を考える入口になるような本で、
プリマー新書だが大人にもオススメ。

神話・宗教と科学・芸術の架け橋として、
また、あなたとこなたの橋渡し役としての虹を楽しめる。

虹の色について、ニュートンの『光学』以後も
アリストテレス伝来の3色が根強く支持された背景が面白い。
印象派の作例に虹が少ない理由も納得。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術
感想投稿日 : 2022年2月18日
読了日 : 2022年2月18日
本棚登録日 : 2022年2月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする