心理学における暗い側面に焦点を絞った研究を紹介している専門書です。
サイコパシー、自己愛、サディズム、マキャベリアニズム、スパイトを中心としたパーソナリティ特性研究のこれまでとこれからが綴られています。
専門性は非常に高いですが、理路整然とした構成と簡潔明瞭な文章によって読了することができました。
誰にでも好き嫌いや拘り等がありますが、通常の性格と異常な特性の線引きは大変に難しいと思います。
時と場合によっては誰もが異常の範疇に入り込む可能性があるのではないでしょうか。
人格=パーソナリティは個人・個体差が出るものなので、骨が折れる作業であると共に終わりがあるのか疑問な学問です。
人間が自身を知る上ではネガティブな部分にも目を向ける必要がありますので、慎重に着実に進めていくべき分野であると感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学(哲学、心理学、倫理学、宗教)
- 感想投稿日 : 2021年6月24日
- 読了日 : 2021年6月24日
- 本棚登録日 : 2021年6月24日
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