「ストーカー」は何を考えているか (新潮新書 567)

著者 :
  • 新潮社 (2014年4月17日発売)
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本棚登録 : 346
感想 : 43
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公的な機関ではない著者の立場がそうさせているとは想像できるが論調がどうにも微妙で、結局単なるエピソードの羅列に感じてしまうのは残念だ。
法律、社会、政治など公的な措置は、どれも私権制限との折り合いにおいてどうしてもグレーゾーンが必要なのだとわかる。本書はこの点について細かい問題提起はしている。
ただし浅いうえに古いと邪推されても仕方ないような心理学の知識を大上段に振りかざすのはいかがなものか。
その職種上どうしても何らかの方法で理論武装をしないといけないというのは分かるのだが。
そもそもこの案件の専門家の育成はもちろん、なんだかの学術的なメソッドすら個別案件の差が多岐に渡るため難しいのではあろう。
どうしたらいいのかね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年6月10日
読了日 : 2021年6月10日
本棚登録日 : 2021年5月31日

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