最新科学の話題を駆使してストーリーを組み立てる先生が初期はこんなふうにやっちまった感が残る作品もあるのだと判った。ジェラシック以降の隙のないロジカルな科学理論の使い方に比べ、雑で緩い。そもそも心理学などという文系中の文系、つまり曖昧で、実証性のないジャンルを中央に持ってきたところが失敗なのではないか。作中にもそれがoccultや迷信に近いものとなっているのに最後まで心理学に寄り添ったあげく気持ちがすっきりしないプロットになってしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説 長編
- 感想投稿日 : 2012年11月14日
- 読了日 : 2012年11月13日
- 本棚登録日 : 2012年10月29日
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