子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年8月31日発売)
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本棚登録 : 88
感想 : 11
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いつもの短編というかオムニバス形式を期待していたら、長編でちょっとがっかり……と思ったけどあとがきを読んで納得。

雪山の別荘を舞台にいつものメンバーが事件を解決する話。事件と言っても、その場で何かが起こるわけじゃなくて、そこに関わる人たちに関する謎の真相を明かす感じ。
そういうわけで、雰囲気は4巻と同じですね。

巻を重ねるごとにキャラの魅力というか個性は強くなってると思いますが、その一方で1巻や2巻で感じた日常ミステリーの面白さが薄れてきているなというのが正直な感想です。

あとがきで、作者自身の自己評価が一番高いのは2巻の「かぐやテスト」だと書いていました。俺もその話が一番好きです。事前に書かれている要素だけで解答に辿り着けるというのが、この手の話の鉄則だと思います。

新シリーズを書くみたいなので、一応期待。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2012年9月8日
読了日 : 2012年9月8日
本棚登録日 : 2012年9月8日

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