日本語は映像的である-心理学から見えてくる日本語のしくみ

著者 :
  • 新曜社 (2011年10月20日発売)
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感想 : 5
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「なるほどねー」と思うのは気持ちいい。ミステリを読むのとはまた違う脳の部分が快感なんだと思う。

発達心理学が専門の著者が、心理学の分野からみた日本語を分析してます。
なにせ日本語論の基礎知識もないし、多言語との比較といわれても学校で勉強した英語と生まれついて駆使している日本語以外の知識が皆無のわたしだよ。判るのか?と思いつつ読みましたが、結構愉しく「なるほどねー」と読み終わりました。

なんで日本語は主語、目的語、動詞の順番なのかとか、相手によって言葉を使い分けたり、「ぼく」「わたし」「おれ」なんて主語の種類がやたらとあるのかとか……。不思議に思ってるところはいっぱいあって、快刀乱麻とはいかないまでも、なにかしらの道筋がみえるようで面白かったです。
日本語は俯瞰図よりハンディカム映像的な言葉らしい。
なるほどねー。

北山修さんの「あの素晴しい愛をもう一度」が引用されていて、わたしなら小田和正さんの「♪あの日 あの時 あの場所で♪」を思い浮かべるなと思ったことも書いとこう。
今度は著者の「発達心理学」の本を読んでみようと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2012年2月29日
読了日 : 2012年2月28日
本棚登録日 : 2012年2月27日

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