続 白い巨塔 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1978年5月1日発売)
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続編があるなんてしらなかった。むしろ私は本編の終わり方でも納得したから。他の著書にも人間ドラマの醜さ、生々しさとはこういうものなんだよと飲み込まざるを得ない結末になってるものが多いのだ。でも著者は社会的責任のある結末をという批判に応えて執筆されたらしい。かわらず財前と里見、控訴人と非控訴人の対比がものすごい綿密な専門知識で描かれていて、ただただすごい。それにしても、「華麗なる一族」でも描かれていたが、財前の最期を前にした人間としての医者の姿と弱さと、人は死というものをここまで目前にしなければ自分の愚かさに気づかないものなのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 山崎豊子
感想投稿日 : 2006年6月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2006年6月12日

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