折井先生(草刈民代さん)は結局、江木さん(役所広司さん)に医師と患者という立場を超えた、家族間のそれとも違う絆と信頼と愛情を感じていたのだろう。彼らが相手を想う気持ちは純粋でとても美しく、かけがえのないものだった。それなのに、医師が加害者で患者が被害者になってしまうという、やりきれなさ。難しさ。切ないテーマだった。
大沢たかおさん演じる塚原検事の、高圧的で卑劣なやり口の裏側にも、人間らしい葛藤が見え隠れするような演技もよかった。それにしても検事とは、憎まれやすい仕事であると思う。
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カテゴリ:
日本映画
- 感想投稿日 : 2014年3月23日
- 読了日 : 2014年3月22日
- 本棚登録日 : 2014年3月23日
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