自然の家 (ちくま学芸文庫 ラ 6-1)

  • 筑摩書房 (2010年1月6日発売)
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本棚登録 : 188
感想 : 14
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主張が明快すぎてちょっと物足りなかったかも。
というか、この当時では彼の主張が、様式に凝り固まった建築業界にとって革命的に新しかったから近代建築三大巨匠とまで言われるようになったんだろうし、今では当たり前に考えてることでも、昔は非常識と考えられてたことが多くあったんだろうなあ。そのあたりのことはその時代に生きてないから推測するしかできないし、だからちょっと物足りない。主張が明快なのも悪いことじゃない。明快だったからこそ理解し評価されたのだ。
統合性のこと、素材のこと、気候のこと、構造のこと、そして有機的ということ。箱の解体、フローイングスペース。プレーリースタイル、ユーソニアンスタイル。ライトのキーワードをまとめて総復習という感じ。
知識としてはもう十分すぎるくらい知ってるから、アメリカに実際に行ってその空間を体感したい。自由学園明日館は良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2010年 文庫・単行本
感想投稿日 : 2010年8月15日
読了日 : 2010年8月13日
本棚登録日 : 2010年8月13日

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