どろぼうの神さま

3.67
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本棚登録 : 1513
レビュー : 229
制作 : Cornelia Funke  細井 直子 
tcryuさん  未設定  読み終わった 

ヴェネチアを舞台に、それぞれ理由があって親と離れた子供たちが身を寄せあって暮らしている。リーダー格が「どろぼうの神様」スキピオ。そこに新たに転がりこんだのが、プロスパーとボーの兄弟。ところがその叔父叔母がボーだけ連れ帰ろうとして 探偵を使って二人を探し 、というお話。長いなとは思ってしまいましたが、面白かったです。

まず、身を寄せあってサバイブしている子供たちのキャラが立っていて、「はみだしっ子」とかジョジョ5部ともちょっと共通するような雰囲気が好きです。舞台がヴェネチアに閉じていて全体を通して街の描写があり、ヴェネチアの空気感が伝わるのもいいです。それでヴェネチアに行きたくなるかと思ったら、全体的にずっと暗く、寒く、落ち着かない不安な感じのストーリーが続くので、あまり行きたいとは思いませんでした。 もっと痛快なお話かと予想しましたが、ジョジョやはみだしっ子のストーリーの中でもだいぶ暗い部分という感じです。 でもストーリーは意外で、最後まで読めないところが良かったです。計画したようにはうまくはいかない。でもなんとかうまくいく。そして出会った人を巻き込み賑やかになっていく感じがいいです。

うちの小学生たちもそういうところが気に入ったと言っていました。登場人物で誰が好きと聞くと、子供たちよりもイダとヴィクトールを挙げたのが少し意外でした。子供らしさを残しながら頼りになる。そういう大人でありたいですね。

ちょっと文句を言うと、ヴィクトールの年齢や背格好がはっきりわかりませんでした。イダについても、あまり。決めつけたくなかったのかもしれないけれど、イメージしにくかったです。いつも、台詞の鍵括弧の後に発言者の名前がくるのが、誰が話しているのかわかりづらく、読み聞かせで声色を変えるのに苦労しました。

レビュー投稿日
2014年9月10日
読了日
2014年9月10日
本棚登録日
2014年9月10日
2
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