『エジプト人』は長いらしいので、抄訳の本書を読んだ。
エジプトの一般人・シヌヘが主人公だから、貧乏人や奴隷など権力のない人も出てくる。また彼は王族とも縁があるらしく、アクエンアテンやホルエムヘブなど後のファラオとも出会う。
「こいつは気が変だな」ホルエムヘブ、初対面の王子に対して辛辣!(まあ、後世ラムセス2世の時代もアクエンアテンの評価は最悪だったけど。)
注釈でその人物の今後の展開が書かれてるのでわかりやすい。
ネフェルネフェルネフェルゥと一夜過ごしたいばかりに、自分の診療所も、両親の家も、両親の墓や副葬品まで手放すのを見るのは辛かった。
バビロニアやクレタなど、旅する地域も広いので面白い。巻末の本の紹介も上手で、読みたい本が増えた。何より、『エジプト人』を読みたくなった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月7日
- 読了日 : 2020年6月7日
- 本棚登録日 : 2020年6月7日
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