今までもこういう作品はあったのだろうけれども、作者ゆえに手に取った。
作者の仕事の家庭であった戦中派の人々、或いは、御父君との会話を基に作られた作品。
一見、とりとめのない印象があるし、ある意味、とても読みにくい。
けれども、少し読み進めて考え込み、それからまた、読み進めるつつ、今の日本を形作ってきたものとは何かと、自問せざるを得ない。
徒に等閑視してこなかったかと。
不謹慎な(或いは不遜な)読み方かもしれないが、震災後に生きる自分のあり方と重ねてしまった。
作者から、託された重い課題を、今の(震災後の)自分がどう受け止めて、受け継ぐか、途方に暮れる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション:和書
- 感想投稿日 : 2011年10月20日
- 読了日 : 2011年10月19日
- 本棚登録日 : 2011年10月20日
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