なぜ友は死に 俺は生きたのか ─戦中派たちが歩んだ戦後─

著者 :
  • 新潮社 (2010年7月1日発売)
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本棚登録 : 9
感想 : 1

 今までもこういう作品はあったのだろうけれども、作者ゆえに手に取った。
 作者の仕事の家庭であった戦中派の人々、或いは、御父君との会話を基に作られた作品。
 
 一見、とりとめのない印象があるし、ある意味、とても読みにくい。
 けれども、少し読み進めて考え込み、それからまた、読み進めるつつ、今の日本を形作ってきたものとは何かと、自問せざるを得ない。

 徒に等閑視してこなかったかと。
 
 不謹慎な(或いは不遜な)読み方かもしれないが、震災後に生きる自分のあり方と重ねてしまった。
 
 作者から、託された重い課題を、今の(震災後の)自分がどう受け止めて、受け継ぐか、途方に暮れる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション:和書
感想投稿日 : 2011年10月20日
読了日 : 2011年10月19日
本棚登録日 : 2011年10月20日

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