光圀伝 (上) (角川文庫)

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本棚登録 : 695
レビュー : 67
著者 :
teeegoさん  未設定  読み終わった 

これを読んだ多くの人と同様に水戸光圀に対して、某テレビの影響しか持ち合わせていない状態であり、また文量が多く、読書スピードが乗らなかったが、江戸武断政治から文治政治へと変化する時代背景に合わせ、強烈なキャラクターである光圀の内に秘めたる苦悩等を見事なまでに作り上げ、現代人に受け入れられやすい文体で書き上げたことには評価に値する。
自身の出生、父親の存在、兄への尊敬と償いきれぬ思いなどなど、たとえ時代や身分が異なっても、そこには現代人と変わらぬ懊悩が垣間見れるからこそ本書を読んだ人に共感が得られるのではなかろうか。
そしてその中にあって、詩文で天下を獲るという志の高さには、その頂きの高さを知ると愕然としてしまうも自らを奮い立たせ、かつ自らを自らとして成り立たせているものとして確立していく。
その気高さにあやかりたいものである。

レビュー投稿日
2019年7月29日
読了日
2019年7月29日
本棚登録日
2019年7月29日
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