「めんどくさい」がなくなる本

著者 :
  • フォレスト出版 (2015年2月20日発売)
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『めんどうくさがりは人生最大の敵 』という言葉がありますが、
この本の著者は『めんどう』について面白いことを書いています。

めんどうくささは
喜怒哀楽、妬みとともに、
人間誰もが持ち合わせている
第6の感情だというのです。
なるほどと思いました。

僕の自説ですが、めんどうくささの源は
おそらく脳みそ自身が、省エネのために
わざと活動量を減らすために、送っているアラームなのではないでしょうか?
つまり緊急事態(生命に関わるハプニングなど)のために
リソースを確保しておくために、エネルギーを抑制しているのだろうと。
リミッター機能みたいなものでしょうか?

その警報アラームみたいなものが面倒くさいという感情なのかも。
そう考えると「めんどうくさい」が第6の感情という説も納得できますね。
これがなければいつか人間オーバーヒートーしてしまう。
だから第6の感情として装備されている。

まあそのリミッターが威張りすぎて、
何も行動しなくなってしまう状態は危険ですね(笑)
自分自身思いあたるところアリアリでちょっと怖いですが(笑)

さてこの本の話に戻りますが、
タイトルの「めんどうくさいをなくす」に
関してはあまり大したことは書いてないように思いました。

面倒くさいと感じいてることは何なのか?
をはっきりさせて、必要な行動を分解して
とにかく最初の行動を起こすということを意識するということです。

ジョギングで例えるなら、とにかく玄関に向かうことだけを意識する。
もしも実際走ることが出来たらボーナスと捉えるということです。
ハードルを下げることによって一歩でも行動に変える。
それによってめんどうくささから開放されるということです。

しかしこの本、聴き進めていくうちに
別のところで面白いなあとおもったので
メモメモ&考察してみたいと思います。

それは人間関係のめんどうくささについてです。
まず人間関係にめんどうさが、何から来るかというと
個人個人それぞれが固有の『ルール』を持っているから!
だというのです。
『ルール』とは人はこうあるべきだという内的基準のようなものですね。
時間は絶対に守るべきだ!とか、
他人に間違いがあっても直接責めるべきではない!
などなど千差万別の固有の基準ですね。

めんどうくさいとはその個人が持つ『ルール』が
多数派ではない集団に属している時に沸き起こりやすい感情だというのですね。
自分が少数派である集団の中で自分の意見を伝える場合
”いちいち説明や工夫”をしなければ言いたいことが伝わない。
その過程がめんどうくさいというんですね。
それが人間関係で発生するめんくさいの正体のようです。

対して自分が多数派に属している集団の中では
”ありのままの自分”そのままで表現しても、
伝わるからめんどうくさくないという事になる。

そのような集団にひとつでも属していれば
その他、会社などで少数派であって、めんどうくささを感じても
やっていけるというんですね。
だから著者はひとつでもいいから、
自分が多数派になる集団に属するべきだと言っています。

ちょっとだけ引きこもりの人の話が例に出てきます。
僕自身も少し考えてみました。
引きこもりって何か悲しいですよね。
かわいそうといったら失礼かもしれないですが。

ある特定の学校や職場で圧倒的な少数派になってしまったことで
自分はどこにいっても、誰にも理解されることはないのだと、
思い込んでしまったということなのでしょうか?
そして自室というせまい場所に引きこもってしまう。

そこでは自分しかいないわけで完全多数派ですもんね。
一分の一の世界。誰も反対しない、傷つける人もいない。
でもやっぱり悲しいですよね。

強くなれっていうことを伝えるよりも、
そのままであってもどこかに必ず100%とはいかないけれど
ある程度多数派になれるコミュニティなりがあるはずだよって
情報を伝える事が必要ななんだろうなあと思いますね。

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感想投稿日 : 2017年11月27日
本棚登録日 : 2017年11月27日

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