R1.7.14 読了。
『「蜩の記」は、読み始めてしばらくすると分かるように、生命の終わりを告げる物語である。死に近づくにつれて人間は何を思い、どう行動し、どのような姿でこの世を後にするのが人間らしいかを、するどく問いかけることが最大の読みどころといえよう。中略。なので、世を去るべきかどうか、が問題ではない。去ると決まった以上はその日に向けて人としてどう生きるかが肝心で、その1点から真価は定まる。』…解説より。
同名の映画を先に見た後で、小説を読んだ。映画では分かりにくい登場人物達の想いが、小説で描かれていて、ああ、あれはそういう事だったんだと納得しながら、読み進められた。昔の人達の気概など、受け継がれてほしい大切なものを教えられた気がします。
・「ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ、と思うようになった。心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命を絶たれることも恐ろしくはない。」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年7月14日
- 読了日 : 2019年7月14日
- 本棚登録日 : 2018年2月23日
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