彼の不完全さを示す証拠は、これまでのところ、芸術家に不可欠なある要素がウルフ氏ではなく、マックスウェル・パーキンズにあったという事実である。彼の本にあらわれている統合力や鋭い洞察力は、この芸術家の内面から出たものでもなく、形式や審美的統合性にたいする彼の感性によるものでもなく、すべてチャールズ・スクリブナーズ・サンズのオフィスから生まれたものなのである。
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- 感想投稿日 : 2016年11月2日
- 読了日 : 2016年10月25日
- 本棚登録日 : 2016年9月28日
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