大統領の娘 (角川文庫)

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感想 : 5
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ヒギンズは、英国の作家である。
英国の作家のほうが断然に豊かである。

例えば、構図・・アメリカの作家と違い、正と悪を描くのもあちらこちらに複雑な折り目をつけていく。

本シリーズでの主人公のショーン、ディロンは元IRA闘士その後IRAの活動に疑問をもち、国際テロリスト(ただし、様々な陣営と仕事する)となり、湾岸戦争時代は英国首相暗殺未遂を起こすが、ボスニア紛争中に英国のファーガスン准将に拒否できない申し出を飲まされて、英国のために戦うという複雑さぶりである。

正義と悪の領域が、複雑なパッチワーク模様を示す中、主人公が示す単純な基準が共感を呼ぶ構造となっている。

本篇でも、このプロットは遺憾なく発揮され350ページがまさしく一気に読み進められる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハードボイルド
感想投稿日 : 2014年3月19日
読了日 : 2009年1月19日
本棚登録日 : 2014年3月19日

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