シミタールSL‐2 (角川文庫)

  • 角川グループパブリッシング (2008年8月23日発売)
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感想 : 2
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パトリックロビンソンの作品は、概してハズレがない。構想が意趣にあふれプロットがぶれないからだろう。今回、大統領の交替に伴い国家安全保障局長官モーガン海軍中将は解任されるところからストーリーがはじまる。ニミッツクラス、キロクラスと読み進めてきた読者には、若干寂しい展開ではあるが、どっこいハマスの陰謀を嗅ぎ付け国防の表舞台へと舞い戻ってくる。今回、アメリカが対峙するのはイランとハマスによって極秘裏にロシアより購入されたシエラ級原子力潜水艦(しかも数少ない建造のチタン製)の放つ戦略核ミサイルが引き起こす大西洋の大津波である。3.11の東日本大震災の後に読んだのでその災害がもたらす被害は容易に想像でき、怖気がこみ上げてくる。なぜ、戦略核が大津波を引き起こすかについては、ネタバレになってしまうので本書にあったってもらいたい。いずれにしても、海中の操艦などディテイルが余すことなく書かれていて読む者を飽きさせない。秀作

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 軍事スリラー
感想投稿日 : 2013年4月20日
読了日 : 2011年4月20日
本棚登録日 : 2013年4月20日

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