第45航空団 (新潮文庫 ハ 24-1)

  • 新潮社 (1992年10月1日発売)
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感想 : 1
4

リチャード・ハーマンJr
初期の作品だが、スタイルは既に確立しており、この分野における一級の著者であることをこの第45航空団でも遺憾無く発揮している。
タイトルが示すとおり、この話はある航空団の進化の話である。ストーリーは、エジプトとリビアの国境付近に駐留する時代遅れとなっているF-4を主力とするオンボロ航空団が緊張を高める中東情勢を背景に鍛えられ、一級のチームに変わっていくというものである。なんだか、スポーツものと相通ずるテーマのもとに展開する。しかし、軍事ものを書かせたら天下一品のR・ハーマンJrの描く世界では準主役クラスも容赦なく敵弾に倒れ、リアルに世界を描いている。後々の作品にも登場する人物も登場し、叙事詩の感もある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年10月2日
読了日 : 2013年10月2日
本棚登録日 : 2013年10月2日

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