うつヌケ コミックエッセイ うつトンネルを抜けた人たち

  • KADOKAWA (2017年1月19日発売)
3.76
  • (160)
  • (262)
  • (229)
  • (29)
  • (14)
本棚登録 : 2650
感想 : 323
5

●うつの原因=自分を嫌いになったこと

●「ドクターショッピング」は泥沼パターン

●自分に合わない職場で「無理して」がんばる
 ↓
 うまく行かずに「自分をきらい」になる
 ↓
 すると「きらわれた身体や心は、
 心に対して反抗する

 これは「これ以上無理をするな」と
 体が発した警告
 
 ↓

 解決法は「自分を好きになればいい」

どの自己啓発本にも書いてあるが、

①ありのままの自分を受け入れる
②ねばらなないという考えを捨てる
③ネガティブな言葉をやめ、自分をほめる

加えて、
④自己肯定的暗示をかける
 (心の奥底まで自分を好きで満たす)
をやると良い。

④のやりかたは、朝目覚めたときに
 自分を褒める言葉を唱えるだけでOK

 意識と潜在意識がぼんやりしている
 うちに「褒める言葉」を脳に入れる!

 ・3週間続けると気持ちが明るくなってくる
 ・2ヶ月経つと感じ方も変わってくる
 ・笑うことが増えてくれば潮目が変わる

・突然リターンには「引き金」がある
 外部要因の例としては:
 温度差、気温差、人前に出る、ホルモンバランス、胃の調子、結構、体温

・「逃げる」も選択肢としてはアリ

・うつとは、自分の持つエネルギーが心の「闇」に集中すること

・ということは、エネルギーを他のことに向ければ避けることも可能(プラモデルや合気道)

・「向いていないな」に蓋をして頑張ると、うつに陥りやすい

・うつヌケの要点は、いかに「健康的なナルシズム」を取り戻すかにある。自己愛は悪いことではない。

・医師から見てうつ病になる安い人は「認知が歪んでいる」人が多い

●認知の歪みを正すには「日記」がいい。
 ・「客観的事実」「主観的事実」を1:1の比率で書く。

 ・時間をおいてみることでさほど大きなものではない、と実感できるようになる。

 ・気分が落ちたときは「人生の自習期間」と考える

 ・自習時間にふさわしい「やるべきこと」を見つけておくといい。時間をロスした、と思わないですむ。

●再発はエネルギーのある人、若い人に多い。リスカするおばあさんは少ない。ネガティブなほうが生き残りやすい。ネガティブな方が優秀(くらいに自分を肯定してOK!)

・コーチング、カウンセリング

▼うつになりやすいひと「あるある」
 ・生真面目
 ・気が小さいが前向き
 ・責任感が強い
 ↓
 ●うつ入口あるある
  ・過労や疲労で自信を失い、自分を責める
 ↓
 ●うつトンネルあるある
  ・自分がすべて悪いと思いこむ
  ・自信を失う
  ・自分を嫌いになる 

▼うつトンネルの出口あるある
 ●周囲から「自分が必要とされている」と感じる
 ↓
 ●うつ脱出あるある
  ・過去の辛さを乗り越え「自分を肯定できる」


●ステルスうつ
・ 幼い頃の両親の喧嘩などが溜まる
 ・加えて、日常のストレスを抑え込んでいる
 (無理に蓋をしている)

●うつは脳内物質のバランスが狂って、その狂いに身体がつきあわされている状態(by 内田樹)
 ↓
 身体から脳へ働きかけて、正しいバランスに戻せばいい
 ↓ 合気道がこれに近い。脳を休ませて、身体の声を聞こう。

●うつはこころの風邪ではなく「がん」だと考える
 ・がんだと休むのが普通だし、
  死んでも周囲のせいではない。
 ・がん=その人のこころの寿命=自殺は症状の一つ

****************
まとめ1:
なぜひとは鬱になるの?

自分をキライになるから。他人を傷つけるのはNGだけど、自分を傷つけるのはNG?そんなことはない!

まとめ2:
うつになったら仕事はどうすればいい?

自分を「否定」するものからは遠ざかり、「肯定」するものには近づく。自分を肯定するものがない場合は、小さな達成感を得られる「なにか」を見つける。

ささいなことでもいいので、「役に立っている」と実感できる瞬間を持つこと。

●「自分が好き、肯定されたい、必要とされたい」に抗うと心は弱る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月23日
読了日 : 2020年4月23日
本棚登録日 : 2020年4月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする