3話の物語は『原点回帰』がテーマの様です。
一話目の【アッティラ!】は4世紀のゲルマン民族大移動の時代に世界に散らばって行った現代のアッティラ王国の子孫がアッティラ王神の夢告げにより集い、そして移動していくお話。マイノリティの強さと心の豊かさそして王神への原点回帰が音楽好きの日本人と触れ合いながら語られていきます。
2話目【ほもよろを】は主人公が転勤を機にふとしたことから知り合った老婆とのお話です。老婆が亡くなった連れ合いとの思い出を楽しかった思い出だけに書き換えるため認知症のなかで幼児時代まで精神回帰していく物語を第三者の主人公が一人称で切々と語ります。
3話目【マルチャペル】は主人公自身が自分の名前に祖母を偲びながら交配改良された木々が先祖返りしていく姿を己の成長に映し原点を覚っていく、やはり『原点回帰』がテーマとして根底にありました。
原点回帰・・3話とも人にとってとても大切なことを教えてくれるものでした。
読後感=私の原点は???・・・・・
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- 感想投稿日 : 2012年1月19日
- 読了日 : 2012年1月15日
- 本棚登録日 : 2012年1月15日
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