期待どおりの面白さ。絶妙なミステリー度合いが気持ちよい。
終戦直後に警察官になった安城清二が、谷中の天王寺駐在所に勤務中、五重の塔が火事に遭った夜に、謎の死を遂げた。彼の近くで起きた、犯人が挙がらない二つの殺人事件と、安城清二の死に関連はあるのか。
清二の息子の民雄も警官に。その一つの動機は、父の死の真相を突き止めること。しかし、彼の最初の勤務は、大学生として新左翼運動へ潜入するというもの。手柄を上げたものの、過酷な任務が数年も続いたことで、精神崩壊寸前まで追い込まれた民雄。自分のこどもたちの前で、奥さんに手を上げてしまう。
父清二の仲間の警官から助けてもらい、いよいよ民雄は念願の駐在所配属となるか。下巻へ続く。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月9日
- 読了日 : 2014年12月30日
- 本棚登録日 : 2014年8月11日
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