警官の血 上 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年12月24日発売)
3.87
  • (172)
  • (345)
  • (208)
  • (23)
  • (5)
本棚登録 : 2278
感想 : 169

期待どおりの面白さ。絶妙なミステリー度合いが気持ちよい。

終戦直後に警察官になった安城清二が、谷中の天王寺駐在所に勤務中、五重の塔が火事に遭った夜に、謎の死を遂げた。彼の近くで起きた、犯人が挙がらない二つの殺人事件と、安城清二の死に関連はあるのか。

清二の息子の民雄も警官に。その一つの動機は、父の死の真相を突き止めること。しかし、彼の最初の勤務は、大学生として新左翼運動へ潜入するというもの。手柄を上げたものの、過酷な任務が数年も続いたことで、精神崩壊寸前まで追い込まれた民雄。自分のこどもたちの前で、奥さんに手を上げてしまう。

父清二の仲間の警官から助けてもらい、いよいよ民雄は念願の駐在所配属となるか。下巻へ続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月9日
読了日 : 2014年12月30日
本棚登録日 : 2014年8月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする