眠れる森の惨劇―ウェクスフォード警部シリーズ (角川文庫)

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感想 : 2
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今までミステリとは、事件が起こり、その事件に関する犯人、動機、手法といった様々な謎を主人公とともに探り当てる、その過程を愉しむものだと思っていたが、本書を読んでいる最中はそういう風には思わなかった。
ミステリとはある事件をきっかけに、それに纏わる人々を活写し、またそれによって起こる登場人物達の様々なドラマを読み解く物なのだな、そういう風に感じた。
前者は「推理」小説であり、後者は推理「小説」となるのだろう。
しかし本作はその双方の魅力を兼ね備えていた事を、結末で思い知らされた。

デイジイという人物の位置付けは結末に至る前には判ってしまったが、それでも尚、本作は面白い。
原題「ガンナーの娘にキスをする」その警句が「ガンナー」=「拳銃使い」=「サム・ホガース」という暗示めいた等式に歪められ、皮肉な響きを胸に残した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ&エンタテインメント(海外)
感想投稿日 : 2019年3月14日
読了日 : 2019年3月14日
本棚登録日 : 2019年3月14日

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