天皇の料理番 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2015年3月20日発売)
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本棚登録 : 684
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料理に魅せられた明治生まれの若者が、持前の強情・きかん気を発揮して努力を重ね、ついには宮内庁主厨長(総料理長)までに登り詰める、究極のお仕事小説です。
実在の人物、秋山徳蔵氏がモデルで、人気ドラマの原作にもなりました。

淡々とした文章は、エンターテイメント小説とは違って、盛り上げようという気が微塵も感じられません。
なのに、このワクワク感は何なのでしょう。
やはり、主人公が持っている人間力が、惹きつけてやまないんですね。

何事も恐れずに突き進んでいく行動力。
好きなことには努力を惜しまず、苦労を苦労とも思わない。
そして、周りの人に認められ、どんどん引き上げられていきます。
ただ、自分の夢を一途に追うあまりに、周りの迷惑を顧みないところもあり、そこは人間臭さも感じられます。

明治・大正の世相や家族制度なども背景にあり、今の世とは違う感覚も楽しめますが、今現在も天皇家のお料理番は受け継がれているはず。
今はどんな方が務めておられるのかなぁと、興味がわきました。

図書館スタッフ(学園前):山姉さん

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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/813086

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館おすすめ本 ~2017
感想投稿日 : 2016年6月6日
読了日 : 2016年1月25日
本棚登録日 : 2015年7月2日

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