徐々に寂れつつある香瀬町に美術館長として赴任してきた、学芸員の佐久間父子。
娘のかえでが通う保育園に勤めている保育士カホリは、画家である兄ヒカリを早くに亡くしていました。
佐久間は、とあることをきっかけに、ヒカリの絵に隠された謎とそれに関係する町の人々のわだかまりを、自身の知識とかえでの子供ならではの独特な発想をもとに解いていきます。
物語全体を通してヒカリの事件が絡んでくることもあり、ほんわか和むシーンがありつつも、どこか暗くて切ない複雑な雰囲気のある作品です。
ヒカリが描いた絵はどれも、ピカソやシャガールなど有名画家の絵画をオマージュしたものばかり。
物語の中でも、色々な画家の作品が登場します。
それぞれどんな絵なのか調べながら読むと描写の理解もしやすく、より楽しめました。
図書館スタッフ(東生駒):ルブリル
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/815900
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館おすすめ本 ~2017
- 感想投稿日 : 2016年4月25日
- 読了日 : 2016年4月4日
- 本棚登録日 : 2015年8月8日
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