足軽目付犯科帳: 近世酒田湊の事件簿 (中公新書 1803)

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年6月1日発売)
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感想 : 8
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実存する『亀ヶ崎足軽目付御用帖』なる庄内藩の犯罪記録を元に、当時の人間像や社会の有り様を語り直してくれる本。著者は歴史学者ではなく歴史作家で、この資料を「ネタ本」と呼ぶ。実際、犯罪を犯す側にも、取り締まる側にも、様々な人間味があってドラマチックだ。侍といっても、泰平の世はお役人で、「前例」とか「事なかれ」「うちうちに済ませる」といった現代のお役所にも通じる感覚が散見されて興味深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書 人文系
感想投稿日 : 2017年1月13日
読了日 : 2017年1月13日
本棚登録日 : 2016年11月6日

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