「はかる」と「わかる」 くらしを変える分析の話

制作 : 堀場製作所コーポーレート・コミュニケーション室  工作舎 
  • 工作舎 (2004年1月27日発売)
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本棚登録 : 16
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さまざまな物質や事象の測定と分析の技術を、ショート・エッセイ集にして紹介した本。計測機器メーカーのホームページに掲載された広告用文章のようだが、日常的なものから最先端の技術まで、50個近い文章が文章が収められている。単に、測定技術に仕組みを説明するだけではなく、測定対象そのもの解説に重きをおいた書き方なのが良い。例えば、pH測定の話題では、水素イオンの働きな応用なんかも簡単に触れてくれる。印象的なのは最終章で、技術が発達しても、人間には敵わないという事実。5感に相当するセンサー類を、人間一人分のサイズにまとめ上げるのは大変な事らしいし、「ビカビカ感」や「まったり感」という類の量は、まだまだ測れない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書 理数系
感想投稿日 : 2011年11月5日
読了日 : 2011年11月5日
本棚登録日 : 2011年10月10日

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