震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2008年4月4日発売)
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本棚登録 : 3188
感想 : 277
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2020(R3]12.28-2021(R4)1.10

警察署内で突然消息を立った幹部職員への対応をめぐるN県警幹部6人の密室劇。

『踊る大捜査線』でもそうだが、「キャリア組vs非キャリア組」の対立がステレオタイプ的に描かれているが、本当にそうなのかなあと訝しみながら読み進めた。
初めはまどろっこしかったが、中盤から伏線が絡み合って一気に読んだ。

他の書評の中には、「横山秀夫らしからぬ軽薄さ」とあった。姿を消した幹部職員のその理由は、6人のそれぞれの思惑を絡めるための装置としての役割しかない。
6人それぞれの思惑も深いものばかりでなく、浅いを超えて浅ましいといえるものばかり。
それらをまとめ上げていく人物の掘り下げもそれほど深くなく、「横山秀夫にしては…。」と思ってしまう自分がいた。
さらに、この物語は阪神・淡路大震災の発生と同時期に進んでいくのだが、この話に震災を絡める理由が分からなかった。

などど、ワタシにしては珍しく厳しい感想をたくさん書いたが、それはそれとて面白いことには間違いなかった。
「横山秀夫=硬派」を求めすぎたかな?
『ルパンの消息』は、人物の軽さが逆に新鮮で楽しめました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月11日
読了日 : 2022年1月11日
本棚登録日 : 2021年12月30日

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