王妃の館 上 (集英社文庫)

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本棚登録 : 1965
レビュー : 220
著者 :
小松福門さん 集英社   読み終わった 

安定の浅田先生。声を出して笑うシーンもあれば、思わず涙が流れるシーンもある。本書は、倒産寸前の旅行代理店が、フランスの格式高い老舗ホテル一部屋を二重貸しして資金を調達することから始まる。実はこのホテルは全15部屋しかなく、不景気の真っ只中であるため、突如キャンセルとなった空き部屋を埋めるため旅行代理店とグルになって二重貸しするという、なかなかの暴挙にでる鬼畜ぶりである。本ツアーは10泊で200万近くする高額の光プランと、たったの19万ぽっちで10泊できる影プランとの2つで出来ている。光と影のお客様同士が部屋の二重貸しに気づかないように配慮しながら物語が進められるのだが、登場人物全員のキャラが立っていて、いちいち笑わせてくれるのだ。個人的に一番好きなのはゲイのクレヨンこと黒岩源太郎さん。何がいいって、まずこのニックネームと名前が素晴らしい。それにフランス語もペラペラで見た目も美しいという。完璧に面白い。このクレヨンと元警察官の近藤のコンビが良い。下巻では2人で手を繋ぎあって幸せになることを密かに願っている。

レビュー投稿日
2018年5月26日
読了日
2016年9月9日
本棚登録日
2016年6月26日
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