木下古栗と柴田勝家が良かった。

2019年3月21日

読書状況 読み終わった [2019年3月21日]
カテゴリ 本(小説)

有川浩も解説で書いているように、「奇をてらわない」「まっすぐ」な小説なのだけど、その美しさが印象に残る。

2016年4月1日

読書状況 読み終わった [2016年4月1日]
カテゴリ 本(小説)

こういう首輪があったら、それにともなって、新しい技術が生み出されたり、人間の側が変わったりしないもんかな。自身の首輪のランプの色を確認できる装置とか、ランプの色を偽装できるカバーとか、あるいは誰しも喋らなくなる、嘘というものが忌避され本音をしゃべるものとして社会がアジャストされるとか。

2016年2月28日

読書状況 読み終わった [2016年2月28日]
カテゴリ 本(ミステリ)

著者の日本SF作家クラブ入会をめぐるゴタゴタや山形浩生の例のPDFを鑑みても、資料的価値も高い。そして単純に面白い。

2016年2月14日

読書状況 読み終わった [2016年2月14日]
カテゴリ 本(エッセイ)

円城塔の悪ふざけが非常に良い。

2015年10月17日

読書状況 読み終わった [2015年10月17日]
カテゴリ 本(SF)

シュレーディンガーの猫的。

2011年10月29日

読書状況 読み終わった [2011年10月29日]
カテゴリ 本(ミステリ)
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新自由主義に批判的な立場から、現在の政治情勢を問う著。
一見するとマルクシズム的陰謀論に見えるが、その中で、新自由主義の重要な側面を指摘している。すなわち、新自由主義は階層上位、企業経営者(本書では支配階級とされている)が自らの利益を回復・増大させるための格好の理論づけとなっているという点である。
この指摘が非常に興味深い一方、現在の新自由主義的な政治展開が問題である、と指摘するための論拠が、格差が拡大している・貧困層が増加していると言うものであり、それ自体には頷けるものの、「新自由主義的政治展開」と「格差の拡大・貧困層の増加」のつながりの説明がほとんどなかったのが残念。

2010年8月5日

読書状況 読み終わった [2010年8月5日]
カテゴリ 本(専門書)

『密室殺人ゲーム王手飛車取り』の続編で、本格ミステリベスト10 2010第一位、本格ミステリ大賞受賞作。
本格ミステリの伝統と言える推理合戦をネット社会=現代において再現する腕はさすが。筆者の前書きに書いてあるように、読者の予想から意図的にずらしているのも良い。ただ、結末が読めてしまい、それだけやや残念。

2010年8月1日

読書状況 読み終わった [2010年8月1日]
カテゴリ 本(ミステリ)

確かにゲーテッド・コミュニティ批判の検討は必要だし、コミュニティ万能論は批判されるべきであり、その点は納得。ただ、「コミュニティ」=「仲良し」の断定など、同意できない所も多かった。

2010年7月14日

読書状況 読み終わった [2010年7月14日]
カテゴリ 本(新書)

確かにスピーディーですらすらと読めるが、結末が凡庸な結末として予想できる範囲に落ち着いていて、予想を裏切るものでない。

2010年7月9日

理念と現実のズレについてあまり述べてくれなかった印象。

2010年7月7日

読書状況 読み終わった [2010年7月7日]
カテゴリ 本(新書)

構造主義の話というよりも構造主義の研究者についての話で、個人的には橋爪大三郎『はじめての構造主義』よりも好きだった。ただ、構造主義とは何かを定義的に知りたい人には向かないかもしれない。

2010年7月5日

読書状況 読み終わった [2010年7月5日]
カテゴリ 本(新書)

佐藤俊樹氏編集『自由への問い⑥労働』読了。佐藤氏によるハイパーメリトクラシー批判はおいといて(といっても結局関連してくるけど)、貴戸さんの論考が特に面白かった。「社会性」って何なんだろう。

2010年7月2日

読書状況 読み終わった [2010年7月2日]
カテゴリ 本(専門書)

田向夫婦を鏡として、人々の醜い姿を描き出したのは上手いと思う。
ただ、伝聞調で物語を進めるための都合のいいしゃべり方や学歴「格差」にこだわりすぎている点などが気になって、あまり面白いとはいえなかった。

2010年6月22日

読書状況 読み終わった [2010年6月22日]
カテゴリ 本(ミステリ)

誰もが感じていた雰囲気的なものを、具体的に定義してネーミングしたのは素晴らしい。結論が大学生のレポートみたいになってしまってるのは、そんな「当然の」ことを政治が行えていないからか。というか、山田先生は「コミュニケーション能力」肯定派なのか?

2010年6月3日

読書状況 読み終わった [2010年6月3日]
カテゴリ 本(専門書)

社会学のアイデンティティ探求は非常に難しい問題だ。

2010年5月26日

読書状況 読み終わった [2010年5月26日]
カテゴリ 本(専門書)

第42回メフィスト賞受賞作。
詰め込み形で、後半の展開が多少ベタで強引な気もするが、
会話のセンスは悪くないし、「書きたいもの」が伝わってくる。
そして何より、小説の雰囲気と装丁が上手くフィットしていて良い。

2010年5月23日

読書状況 読み終わった [2010年5月23日]
カテゴリ 本(ミステリ)

この小説が世に問われたとき、平野氏は「三島由紀夫の再来」だと謳われたらしい。確かに、文体あるいは物語に対する美意識などは通ずるものがあるだろう。しかし、解説で四方田氏が主張しているように、この小説は三島の単なる模倣ではなく、文学の反復である。文学とは反復とずらしによって生み出されていくものではないか、この小説を読んでそう考えた。

2010年5月22日

読書状況 読み終わった [2010年5月22日]
カテゴリ 本(小説)

高橋源一郎氏の初期の作品(といっても、僕が読んだのはその一部でしかないが)を読むと何だかセンチメンタルな気分になるのは、虚構(空想?想像?)を捕まえられそうで捕まえられない感じがするからだろうか。

2010年5月9日

読書状況 読み終わった [2010年5月9日]
カテゴリ 本(小説)

「『社会』とは何か」というテーマのもとに、「社会」思想の歴史を概観し、かつ移民政策と水俣病を実際のケースとしてみることで、「社会」と「国家」、「コミュニティ」について考察した著。
全体的にやや散漫観が拭えず、前半分と後ろ半分のつながりが今ひとつな気がする。新書にまとめられる内容ではなかったか。

2010年5月5日

読書状況 読み終わった [2010年5月5日]
カテゴリ 本(新書)

THANATOSシリーズ第5作。
今回はミステリ部分はそれほど(重要)でもない。
物語の展開が面白すぎる。
前4作よりもさらにサブカルネタ寄りな会話によって、これまでちょっと面白いけど嫌なやつだと(少なくとも私には)思われていた湊俊介が、ちょっと嫌なやつだけど凄く面白いやつに変貌を遂げた。部下である高槻に気を遣って仲良くなろうとするし、女性関係が明らかになってくるし。
相変わらずの作者独特のミステリ倫理が冴え渡る佳作。

2010年5月5日

読書状況 読み終わった [2010年5月5日]
カテゴリ 本(ミステリ)

2010年5月再読。「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の4編からなる短編集だが、書いた時期がそれぞれ異なるらしく、趣きもやや異なっている。

「動物園のエンジン」
河原崎さんのこじつけセンスに愕然(笑)
やや技巧を凝らしてあるものの、そこではなく、ベタになりそうでややずらした結末を用意してあるところが好印象。

「サクリファイス」
やや他の3編と趣きが異なり、『魔王』や『ゴールデンスランバー』などに連なる印象。黒澤さん大活躍。

「フィッシュストーリー」
映画にもなった好短篇。
映画はこの話に他の話(『終末のフール』だっけ)もまぜながら膨らましているため、映画と小説でやや異なるが、どちらも微笑ましいエピソードとクサさと「僕の孤独が魚だったら」というフレーズで心地よいものになっている。

「ポテチ」
頼りないけどどこか憎めず、そして正義感の強い男、今村とハキハキした大西を中心とした会話のテンポが良く、読んでいて楽しい。このオチはベタだけど好きだ。

2010年5月5日

読書状況 読み終わった [2010年5月5日]
カテゴリ 本(小説)

小泉さんが辞めた後の総選挙で自民党が大敗したのは、農村の自民党支持基盤を破壊したから?あれほど人気があった麻生さんが総選挙で大敗したのは何故?
このような疑問、勘違いに統計データに基づいて答えてくれる著。
著者が指摘するように、政治に関しては無根拠で自分勝手な意見がまかり通っている。上に挙げた「小泉が破壊したせい」「麻生さんは国民的人気があった」はその一例。
私達国民は一部の識者やマスコミによってそう思わされてきたが、実は全くそうではない、というのが本書の主張。
データに基づいているため、感銘で分かりやすく、誤解を否定してくれる。
ただ、途中からデータが少し怪しくなってきている。
このことと、あくまで政治家は世論に忠実であれば良いという意識を植え付けてしまわないかということがちょっと問題。(もちろんそれでいいという意見もあるだろうが)

2010年5月5日

読書状況 読み終わった [2010年5月5日]
カテゴリ 本(新書)

繊細な文章によって綴られる近未来の物語が、現在の世界の問題について問いかけている。

2010年4月12日

読書状況 読み終わった [2010年4月12日]
カテゴリ 本(SF)
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