ティルマンスの写真について語られるとき、やたら高尚な論調が目立つ気がする。現代美術の領域でも評価を受けているからだろう。
彼の写真は門戸が広い。写真、ファッション、現代美術、空間デザイン、インスタレーション手法等々、語られるべき点も多い。
しかし、そういった点を抜きにして、彼の写真は単純にカッコ良いし、美しいし、親しみやすく、素晴らしい。
その写真が撮影された「背景」なんて知らずとも(勿論知っていた方がより深く彼の写真を楽しめるのだろうが)、観る者それぞれの感性だけで、彼の写真を鑑賞すれば良い。
本当に嫉妬するくらい、良い写真である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
photobook
- 感想投稿日 : 2010年8月25日
- 読了日 : 2010年8月23日
- 本棚登録日 : 2010年8月23日
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